なぜ育成年代でフットサルが必要？

育成年代にフットサルが必要な理由

スペインやポルトガル、ブラジルやアルゼンチンなどの国々では優秀なサッカー選手を育てるためにジュニア年代ではフットサルから学び始める。 近年ではイタリアの名門ユベントスの育成年代がフットサルを取り入れる事を発表した。またサッカー日本代表の森保監督も「小さい頃からフットサルをもっともっとやってほしい」と語っている。

サッカーよりも６倍ボールに
触れることができる

フットサルでは１分間当たりのボールタッチ数がサッカーの６倍あると言われています。 ゲームの中でボールに触る回数が多いというのは、それだけテクニックと状況判断に優れた選手が育ちます。 またボールに関わる回数が多いことはより多く楽しむことにつながります。

狭いスペースの中でのプレーの習得、
素早い判断の習得ができる

フットサルでは狭いスペース（20M×40Mのピッチサイズ）で５vs５を行うため、相手DFのプレッシャーが早く、必然的に素早い判断が必要となります。認知判断能力・判断スピードの向上につながります。また、狭い中での細かな技術、ボールを受ける前の駆け引きや狭いスペースを活かすためのオフザボールの動きも身につきやすくなります。

ゴール前での攻防が多いので
フィニッシュの練習になる

元アルゼンチン代表のイグアイン選手の言葉があります。

フットサルでは常にゴールが近いためにゴール前の局面が多くあります。フィニッシュまでの形であったり、シュートの回数も多いのでゴール前での攻撃のトレーニングになります。また、イグアイン選手が話すようにゴールが小さいため、シュートの技術やキーパーとの駆け引きなども習得 することができます。逆に守備側はゴール前のDFを習得することができます。

ローバウンドボールで習得できること

フットサルではあまりボールが跳ねないローバウンドボールを使用します。通常のサッカーボールであれば 反発力があるために遠くに飛びますが、フットサルボールは反発力が低いので遠くに飛びません。そうすると必然的にショートパスが主体となります。止める、蹴る、運ぶをしっかりと身に付けることができ、またそれに伴い周囲の選手たちはサポートの距離を意識するようになり、自然とボールの引き出し方を 工夫するようになります。

プレーの責任感を育てる

フットサルでは常に攻守が一体となっています。どの位置でボールを奪ってもゴールが近いので得点を取れる 可能性が高く、逆にどの位置で奪われても失点に繋がることが多い。 ポジションに関係なく得点や失点に絡むことが多くなるので、ひとつひとつのプレーに対しての責任感が大きく なります。サッカーだと攻撃の選手は守備の責任やボールを失うことに対する責任は育ちにくく、逆に守備の選手は得点に絡む意識が低くなりがちです。ですがフットサルではどのポジションでも常に自分がボールに関わり、サポートし自分のプレーが得点や失点に直結することが多くなるので責任感が育ちます。

このようにジュニア世代でフットサルをしっかりと学ぶことは将来フットサル選手としてプレーをする選手はもちろん、 サッカー選手としてプレーをするための基礎技術を習得するためにもとても重要なことであると考えます。